硲 伊之助とは
アンリ・マテスに師事し、本格的に油絵を描くが、晩年、古九谷と出会い、日本の色彩絵画の系譜に連なる九谷色絵磁器を制作する。
硲 伊之助略年譜
1895年 | 11月14日東京市に生まれる。父母は和歌山県出身。 |
1911年(16歳) | 慶応義塾普通部中退、日本水彩画会研究所研究生となる。 |
1912年(17歳) | 第1回ヒューザン会展に参加。 |
1914年(19歳) | 第1回二科賞(第5回展でも二科賞)を受く。 |
1921年(26歳) | クライスト丸で渡欧。 |
1928年(33歳) | ロラゾン・アデリア・エルビラと結婚。 |
1929年(34歳) | 帰国、第7回春陽会展に滞欧作品を特陳。 |
1933年(38歳) | 渡欧、ルーブル美術館で「日本木版画展」を開く。 |
1935年(40歳) | 帰国、第22回二科展に滞欧作品を特陳。 |
1936年(41歳) | 二科会を脱会、一水会設立に参加。 |
1938年(43歳) | 最初の中国旅行。 |
1940年(45歳) | 陸軍省嘱託として中支に赴く。 |
1941年(46歳) | 文化学院美術部長となる。 |
1944年(49歳) | 東京美術学校(現芸大)助教授となる。 |
1947年(52歳) | 日本美術会委員長に就任。 |
1950年(55歳) | 芸大を辞す。マティスに招請され渡仏。翌年開催のマティス展及びピカソ展、ブラック展の折衝に成功。 |
1951年(56歳) | 帰国。この頃より九谷焼制作を始める。 |
1954年(59歳) | 中国の国慶節に招待される。 |
1959年(64歳) | 一水会に陶芸部を創立。 |
1962年(67歳) | 加賀市吸坂町に築窯。 |
1963年(68歳) | 「現代日本リアリズム絵画展」開催のため訪中。 |
1964年(69歳) | 渡欧。アルバニアに三か月滞在。 |
1972年(77歳) | ベルギー、オランダ、イタリアで外務省主催の色絵磁器展を開催。 |
1974年(79歳) | 高岡市立美術館及び和歌山県立美術館で回顧展を開催。 |
1977年(82歳) | 8月16日加賀市吸坂町にて永眠。 |
1983年 | 加賀市美術館で回顧展開催。 |
1994年 | 硲伊之助美術館開館。 |