現在、九谷吸坂窯では、工房修理のための特別展示即売会を開催しております。展示即売会では、硲紘一・海部公子の2名が過去に制作した作品の中から、厳選された約50点を特別価格にて販売いたします。商品は、直径30cmの皿、コーヒーカップ、花入れ、水差しなど、1万円前後でお求めいただけます。
工房は、200年以上の歴史を誇る茅葺き古民家で、加賀市の旧我谷村にあった中筋家の住宅を移築したものです。この住宅は、「我谷盆」の創始者である中筋家による手彫りの技術が受け継がれ、素朴で美しい工芸品が生まれた場所でもあります。工房は、茅のふき替えや日常的な手入れを続けて大切に守られてきましたが、現在、下屋根や床板に深刻な傷みが見られ、修理には数十万円がかかる見込みです。この費用の一部を補うため、今回の即売会で作品を提供させていただくこととなりました。
また、陶板画は加賀市山代温泉通にあるギャラリー「月月」にて、4日から常設で展示販売中です。
開催期間
展示即売会は今月6日まで、毎日午前10時から午後5時まで開催しております。ぜひこの機会に、特別な作品をお手にとっていただき、工房の保存活動にご協力ください。
開催場所
九谷吸坂窯(硲伊之助美術館敷地内)
ギャラリー「月月」営業日
月・金・土曜 午前10時~午後5時
工房の歴史を感じながら、心に響く作品をお楽しみいただけます。皆様のお越しを心よりお待ちしております。