アンリ・マティスとの親交を深めた洋画家、硲伊之助を師と仰ぎ、ともに油彩画から色絵磁器制作に取り組んだ海部公子氏(1939-2022)。彼女は1962年に加賀市吸坂町に「吸坂窯」を築き、師の教えである色彩調和ー”ハーモニー”を生涯にわたり探求しました。その功績の一端として、彼女が足かけ4年間かけて手がけた『小説新潮』(1994年1月-1997年3月)の表紙原画が、このたび当館に寄贈されました。記念として、全36枚の陶板画を実際の表紙と共に展示致します。
彼女のアトリエでの生活を彩る友人、愛犬や猫、そして近隣の自然から採れた新鮮な野菜、果物、魚。これらの要素が彼女の作品に描かれ、日々の暮らしと季節の移ろいが表現されています。一枚一枚の陶板画が奏でる「色のハーモニー」を、ぜひお楽しみください。
開催期間 | 2024年3月8日(金)~3月31日(日) |
会場 | 加賀市美術館 第3会議室 |
観覧料 | 一般:300円 75歳以上:150円 高校生以下:無料 ※障がい者手帳をお持ちの方および介助を要する場合は付添人1名まで無料 ※会期中は「神にささげられた宝」もご覧いただけます |