2014年講演会のお知らせ

本年度の講演会は、硲伊之助美術館開館20周年を記念して、リサイタルと講演会の二部制で開催いたします。

硲伊之助美術館開館20周年記念「沖縄のこころ」
第1部「翁長 剛リサイタル」
第2部「大田 昌秀講演会」

開催日2014年10月4日(土) 午後1時30分開演
会場硲伊之助美術館
会費 一般3,000円
会員・学生 2,500円
申込み・お問い合わせ硲伊之助美術館
(0761)72-0872

第一部 翁長 剛「沖縄の歌・イタリアの歌」
曲目 さとうきび畑、島唄、涙そうそう
O sole mio、カタリ、泣かない君
オペラ「椿姫」より ジェルモンのアリア 他
伴奏 平良 浩子 司会 翁長 照子

翁長 剛プロフィール
東京芸術大学卒業。1980~84年イタリア留学。ペッリーニ国際音楽コンクール3位入賞。R・ストラッチャーリ国際声楽コンクールで2位に入賞。83年、C・コッチャ国際声楽コンクールで2位入賞する。84年帰国し、沖縄と東京で帰国リサイタルを開き、首都圏で活動を開始する。藤原歌劇団の「カルメン」のモラレス役でデビュー後、東京オペラプロデュース「シモン・ボッカネグラ」の主演を務める等、多くのオペラに出演。90年に沖縄県立芸術大学に赴任。93年、沖縄オペラ協会を設立し、近年はヴェルディシリーズとして「マクベス」「椿姫」等6本を上演し、高い評価を受けた。昨年は地方では上演が困難なオペラ「仮面舞踏会」を成功させ、年内外から脚光を浴び、琉球新報活動賞を受賞した。現在、沖縄オペラ協会会長、混声合唱団アミーチ主宰、沖縄県立芸術大学名誉教授。

第二部 大田昌秀「沖縄のこころ」

大田昌秀プロフィール
元沖縄県知事、前参議院議員。現在沖縄国際平和研究所理事長。
1925年、沖縄県久米島に生まれる。1945年、沖縄師範学校本科2年生在学中に鉄血勤皇師範隊の一員として沖縄守備軍に動員され沖縄戦に参加、九死に一生を得る。1954年、早稲田大学卒業。1973年、ハワイ大学イースト・ウエストセンターで1年間教授・研究。1957年~1989年、琉球大学教授、法文学部長(83年4月=85年3月)。1990年~98年(2期8年)、沖縄県知事として「平和、自立、共生」を政策にかかげ130万県民とリーダーとして活躍。2001年~07年、参議院議員としては国政の場から沖縄・日本の平和機構のために全力を尽くす。

主な著書:『沖縄の挑戦』『沖縄の決断』『沖縄戦下の米日心理作戦』『沖縄差別と平和憲法』『死者たちはいまだ眠れず』『こんな沖縄に誰がした』その他多数。

主催:硲伊之助美術館友の会
後援:加賀市教育委員会

作品解説 油彩「パオロ君」

本作品は硲伊之助57才の時の作品です。
モデルのパオロ君は当時4才。幼い子供にずっと動かずにいるのは大変だったでしょう。画く間は母親のフミコさんがずっとそばにいてパオロ君に話しかけていた。
ところが、フミコさんはこの作品が画かれたその時に白血病を患い35才で急死。母親の元気だった姿をあまり覚えてないパオロ君は硲伊之助作「燈下」の複製画を額に入れ身近に置いていたといいます。

概報のとおりパオロ君ことパオロ・ピアチェンティーニ氏(ローマ大学教授)は今年の6月27日に10年ぶりに来日。他のフミコさんを画いた作品「アンゴラのセーター」や「P夫妻像」を見て回りました。とくに氏にとって初見となる「P夫妻像」は新婚時代の両親の姿にしばし見入っている姿が印象的です。

作品名パオロ君
材質油彩
制作年1952
寸法80.3x65.1cm

交流会について

開館二十周年記念として、美術館友の会会員をはじめ地域のみなさんと交流の場を持ちたいと思います。この間にお世話になった方々のお話も企画しております。
なお、旬の食材を楽しむ立食形式の「野外パーティ」となりますので、準備の都合上、定員になり次第に締め切らせていただきます。

日時2014年9月6日(土) 午前11時から
会場硲伊之助美術館前広場
(雨天の場合は美術館内)
会費1,000円
(当日徴収させていただきます)
お問い合わせ先硲伊之助美術館
(0761)72-0872