近代絵画の巨匠アンリ・マティスと親交があった師の洋画家硲伊之助と共に、油彩画から色絵磁器に移行し、昭和37年に加賀市吸坂町に工房「吸坂窯」を築き、師の教えであった色彩調和(ハーモニー)を脇目もふらず追い求めてきた、鬼才海部公子の色の世界を垣間見る、足掛け4年間の『小説新潮』表紙原画の色絵磁器陶板画展です。
アトリエでの生活で出会った友人、ともに暮らした愛犬や猫、近くで採れた新鮮な野菜、魚、その日々の生活をつつみ込む季節の風景などをモチーフにした海部公子の色彩哲学「色がうたう」陶板画作品の紹介です。
会期 | 2021年12月21日(火)~12月26日(日) AM10:00~PM6:00 |
会場 | 金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB |
海部公子 略歴
1939年 | 9月9日生 |
1955年 | 硲伊之助に師事 |
1962年 | 師と共に石川県加賀市吸坂にアトリエ(吸坂窯)を築く |
1964年 | 美術研究のためヨーロッパ各国を巡り、アルバニアに滞在し、油彩画を制作。帰国後、日動画廊でアルバニア展を開催 |
1968年 | 一水会陶芸展にて一水会賞を受く |
1971年 | 金沢大和百貨店にて個展 |
1980年 | 渋谷西部百貨店にて個展 |
1981年 | 赤坂グリーンギャラリーで個展、この年から同所で計8回個展 |
1994年 | 赤坂グリーンギャラリーで個展、この年から同所で計8回個展 |
1998年 | 作家井上ひさし邸タイル絵を制作 |
現在病気療養中 |