「サント・ヴィクトワール山」公開中

コロナの影響で準備が遅れておりました硲伊之助作品「サント・ヴィクトワール山」が、8/1より当館にて公開開始されました。
この作品は、硲伊之助が1920年代に描いた、セザンヌが取り組んだ同じモチーフを取り組んだものです。

この時期に描かれた油彩画は絵具層が厚く、現場での幾たびもの写生で塗り重ねられていることが特徴。セザンヌが画架を立てた場所とは異なる角度の構図で、赤土の部分が強く画面を占めているため全体に明るく、勢いを感じさせる力作となっていることが特徴です

特別展「生誕125周年 硲伊之助 古九谷追想」開催中

現在、九谷焼美術館にて特別展「生誕125周年 硲伊之助 古九谷追想」が開催中です。
一水会の創立にかかわり、4度の渡欧の中でマティスにも師事し数々の作品を制作した硲伊之助は、古九谷と出会い、その色彩調和に共鳴し、古九谷が油彩画に通じる色彩絵画であるとの認識から、昭和37年に加賀市に「九谷吸坂窯」を建設し、硲三彩亭の名を陶石、釉薬にもこだわった多くの色彩磁器の制作を行いました。
生誕125周年にあたる本年、硲伊之助の意思を受け継ぎ、作品を数多く所有する硲伊之助美術館(加賀市吸坂町)の全面協力を得て、特別展を開催します。色絵磁器作品を通して、硲が生涯追及し続けた「絵画表現」を紹介します。

《公式パンフレットより》

加賀温泉駅前のアクセスの良い美術館ですので、感染症にご注意の上、ご観覧いただけると幸いです。

今後の開催予定

九谷焼美術館にて開催中止となっていた特別展「生誕125周年 硲伊之助 古九谷追想」は、6月2日(火)より開催いたします。
7月26日(日)までの会期となります。

これに併せて当館で開催延期となっていた九谷吸坂窯展も6月2日(火)より再開いたします。
こちらも7月26日(日)まで開催いたしますので県内の方はご都合よろしい時に。県外も方も移動自粛が解除の折にはコロナ対策のうえ足をお運びいただけると幸いです。